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能 雲林院 あらすじ [三番目物]

今回は三番目物の能「雲林院」のあらすじについて
書いていこうと思います。

物語には伊勢物語が関わってくるみたいですよ。
あらすじの前に

今回、物語を理解するうえでの事前知識として、
伊勢物語」が必要だと感じました。

というのも、この伊勢物語が雲流院のあらすじと
深くかかわってくるからなんです。

ワキの芦屋の里の公光(きんみつ)は「伊勢物語」が大好きなんですね。

それによって、霊夢を見たり、さらには伊勢物語の主人公
ではないかとされている「在原業平」も登場してきてしまいます。

というわけで、簡単に「伊勢物語」のお話がどんなものかを書きます。


伊勢物語の話

伊勢物語は平安時代初期に作成されたとされる
歌物語の一種です。

作者はわかっていません。

全125段からなっています。ちなみに、歌物語とは
歌でつくられた物語の事で、普通の文の物語とは様式がことなるみたいです。

あらすじは「ある男の元服から死にいたるまで」を書いたもので、その中で
恋愛の話や、有名な「東下り」の話などが書かれています。

主人公は「昔男」とされて、実際には「在原業平」とは言われていません。

が、業平の和歌を多く使っていたり、業平の異名で読んだりしているために
主人公は在原業平を想定しているのではないか~といわれています。

さて、それでは肝心なあらすじについて書いていきます。

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能「雲流院」あらすじ

「伊勢物語」を愛する「芦屋の里の公光(きんみつ)」がある夢をみて雲流院を
訪ねました。

雲流院にあった桜があまりに美しいので枝を折って持っていると、
そこに一人の老人が現れます。

老人は、桜の枝を折った公光をとがめます。

二人は、和歌を返して和解をします。


そうこうしているうちに、話は公光が見た夢の話に移ります。

老人はその夢について、「それはきっと業平があなたに伊勢物語の
秘密を語ろうという夢のお告げだ。ここでしばらく待って、
夢のお告げを待ちなさい」と伝え姿を消します。


公光は言われた通り、その場にとどまっていると

夢の中に業平と后が現れます。

そうして、公光に伊勢物語の秘密を伝え、昔を懐かしみながら
舞いを舞うのでした。


能 雲流院に隠された違い

実は、現在の雲流院は昔の雲流院とはあらすじが異なります。

少し長くなってしまったので、こちらに続きを書きます。

関連記事
能「雲流院」の現在と今

目次はコチラ


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