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能 花筐 あらすじ [四番目物]



能「花筐」のあらすじをみていきましょう。

4番目 狂女物
あらすじの前に


あらすじの前にあまり聞き慣れない単語が出てくると思うので、
用語解説をさらっとしていきます。


まず舞台となっている場所は越前国 味真野とされています。

今の福井県越前市のことです。

タイトルともなっている「花筐」(はながたみ)とは別名を「花籠」といいます。
つまりは、花や草などを入れたり飾ったりする籠のことです。

物語の主人公となっている「男大迹皇子」とは後の「継体天皇」の事で、
日本の第26代の天皇だそうです。

生没は「古事記」「日本書紀」に記載されていますが、
両方とも異なる年代が記載されているため、詳しくは
わかりません。

が、大体西暦450-530年あたりの人物だとお考えください。


「花筐」あらすじ


今の福井県のあるところから、皇位継承の為に都に向かう事になった男大迹皇子。

最愛の女性「照日の前」の所に使者を向かわせます。

使者は照日の前に皇子から預かった文とお気に入りだった花筐を届けます。

皇子に会えなくなった事を知った、照日の前。
悲しみにくれながら、自分の故郷へと帰って行きました。


時は過ぎ、帝となった皇子が紅葉狩りへ出かけました。
すると、一行の前に狂女が侍女を連れて現れました。

狂女は、手に花筐を持っていました。

そうです、この女性こそ皇子を慕うがあまり狂女となった照日の前でした。

そうとは知らない帝の廷臣は、彼女の持っていた花筐を手で打ち落としてしまいます。
帝の花筐を打ち落とすとは何事かと非難し、照日の前は帝に会えないことを嘆きます。

それを見ていた帝は、もしやと思いつつ彼女に漢の武帝と李夫人の愛の物語を語らせます。

そして、今一度彼女の持っていた花筐をご覧になり、
これは自分が使っていたものに間違いがないと確認されます。

さらに彼女を再度召し使うとおっしゃって、都へと一緒に帰っていくのです。


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