蝋燭能とは？ 鉄輪

２０１４年８月３日に観世能楽堂で開催される定期能に

蝋燭能という表現がありました。

蝋燭能とは一体何でしょうか？調べてみた。


蝋燭能とは？

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その名の通り、照明に蝋燭を用いた能の演出の事です。

昔は電気などなかったので、夜に能が演じられる時、この蝋燭の光りだけで
公演されていました。

現在の照明では、舞台に出演されている方が
はっきりと見え、何が行われているか
どういった、衣装を着ているかなどがわかります。

しかし、逆を言えば「はっきりと見えすぎていて集中力が欠如する」とも
いえるかもしれません。

舞台全体が、はっきり見えすぎてしまっているんですね。


そうした中、この「蝋燭能」では、はっきりとは見えない良さというものが
出てくると思います。

舞台全体もはっきりとは見えず、登場人物もどこかぼんやりと見える。

しかし、その中できらめく衣装や、能面の表情などをしっかりと観る事が
出来ると思います。

また、能が持つ良さ。「幽玄」といったものがこの蝋燭の光の中で際立つでしょう。

現在行われている能とはまた別の良さをそこの観る事が出来ると思います。

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演目は？

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今回、蝋燭能で行わる演目は「鉄輪」というものです。
この能のあらすじを簡単に述べます。


一言で言い表すならば、「女性の執念・怨念」の物語です。


捨てられた女性が、鬼となって男に襲い掛かり、陰陽師の手によって退けられる。

そういった話ですが、怖いところは「完全には退治されていない」という事です。
亡霊や、幽霊などが高僧などの手によって鎮められるという話はありますよね。

しかし、この物語ではただ退けられただけ。
そう、つまりは再度襲ってくる可能性があるのです。

恐ろしや、女性の執念。

これを鎮めたのは陰陽師で有名な安倍晴明です。

彼の力をもってしても、女性の怨念は消せなかったんですね。
女性は敵にはしないようにしましょう笑

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